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2008年11月

冬到来、不況も到来、そしてチャンスも到来!

すっかり寒くなり、冬到来である。

四季の移り変わりの中、冬が来るのは当たり前と思うが、ついでに「非常にお寒い不況」までがやってきた。今年の流行語大賞の中の候補にあがるのではないかと思えるほどの、大手企業の相次ぐ「下方修正の発表」は経済界に深刻な影響を及ぼしている。

我々の業界でも現象として顕著なのは、予定していた仕事が延期とか中止になる事態が相次いでいるということ。それでも、まだ忙しくさせてもらっている部分も、あるにはあるが、「予算がない」を理由に工賃の削減・・・更に、大手企業への派遣業務も、契約更新月に更新が為されず、そのまま「お引取り下さい」スタイルで以後の業務を打ち切られたりもしており、いわば、踏んだり蹴ったりの状況である。

銀行の貸し渋りも、この厳しさに追い討ちをかける。

それでも、私は案外落胆はしていないのだ。ここ2~3ヶ月の会社の財務状況を見、そして、今後の状況をシミュレーションしても、何ら、いい材料は見られないのだが、心理状態としては結構、この不況をどのように乗り切るか、どのように料理してやるか、それをむしろ楽しみにすらしているのだ。

禍福はあざなえる縄の如し・・・というが「吉」も「凶」もたえず裏表である。

又、チャンスとか幸運とか、いつも、どんな形で来るか分からない。必ずしも「チャンスです」「幸運でございます」という顔をしてやってくるとは限らない。

それらは長い目で見ないとわからないことが多い。今にして思えば「あれが、うちにとってのビッグチャンスになったなぁ」と社内の語り草になっていることも、その時は我が身の不運を嘆きたくなるほどの出来事に遭遇したとしか思えなかったものだ。

だから、今のこの逆境というものは、きっと大きなチャンスとして私のもとへやってきた幸運以外の何物でもないと考えている。

それよりも何よりも、好況の時には、我々のような小さな会社は「資金力」のある会社、「マンパワー豊富」な会社に、どうしても遅れを取り、食われてしまう。

こんな状況の時くらい、先陣切って、発展せずに、いつ発展できるのかと考えたりもしている。

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人を見る目

最近、中小企業支援の為の、貸出資金の充実と銘打って、30兆円規模の予算投入などと言う記事が新聞紙上を賑わせている。

しかし、中小企業を真面目に営む我が身には、又、同業の社長との話などから判断すれば、その恩恵に与れそうな実感は伴わない。相変わらず、銀行の財布の紐は固く、貸し渋りの状態は続いているような気がする。確かに絶賛を浴びるような決算内容ではないには違いないが、人がどういう思いで事業を営んでいるのか、どのような方針で業務が推移しているのか、そして業績不振なまでも、過去から較べて、どのように経営内容が改善されてきているのか、そして今後の発展の可能性はどうなのか、経営方針は堅実なものかどうか、ということに対してはは全く無頓着なものを銀行の窓口では感じる。

ただ、決算書の内容を見てひとつでもマークがあれば、その点を突付かれ「これは難しいですね」と勿体つけた言い方をされる。

以前、15年間不良債権の回収を担当する銀行マンの話を聞いたことがある。「政府から資金が投入されても、それを確かな目で融資できる銀行マンが少なくなった。確かにデータを見ての分析力はあるが、人を見極める力が乏しい。だから、狡猾な手合いに騙されての融資を実行し、結果、不良債権になってしまう。」・・・興味深い話だった。

確かに情報量が多くなった昨今、いろいろなデータが散乱し、その収集と分析はあらゆる判断の基礎となるには違いないが、肝心の人間というものを、しっかり見て、判断するという意識が現代人には欠如しているような気がする。

いろんな箇所で感じる「対話不足」・・これが現代人の特長のような気がする。それが為に人を見る目が養われず、誤った判断に結びついていくように思えてならない。

すべての銀行がそうとは言わないし、勿論、話をよく聞いてくれる銀行マンもいる。

しかし、数字に表れたデータだけで判断され、人の思いというものを聞いてくれないことに淋しい思いがする。

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